2000 RSV500 #31


WGP500時代、4気筒の日本勢に2気筒マシーンで立ち向かったアプリリアのRSV500を製作する。
2000年、アプリリアは完全新設計のニューマシーンを原田に用意したが、新型の性能がイマイチだったみたいで結果が出ず。前年型に乗るチームメイトのマクウィリアムズが結果を出していたことから、原田もシーズン途中で前年型に乗り換えるなど、厳しいシーズンを送った。この年を最後にアプリリアは500ccから撤退。アプリリア最後の500ccマシーンだ。

いつもの通り図面を描き、それを元に原型を作っていく。
全体的なフォルムは250ccマシーンと似ているが、各部形状が結構異なっている。

今回作った原型30点。組み易さを優先したパーツ構成にしてみた。

スイングアームとリヤの足周り。500ccマシーンということもあって、250と比べるとボリューム感がある。

メインフレームとドッキング。

取り付け易いようにチャンバーとシリンダーを一体パーツにした。調節いらずで位置決めが楽。

フロントの足周り。
注)フェンダーの裏側とタイヤのクリアランスがタイトなので、フェンダーの裏側を少し削った方がタイヤがスムーズに回ります。

サスの強度を出すため、真鍮線などを入れた方が良いかも。

サイドのインテークを開口。

カウルをパチンと簡単にハメ込める構造にしたのだが、車体とカウルの角度が若干曲がってしまう。原型での仮組の時はバッチリだったのに・・・(涙)
スミマセンが摺り合わせして下さい。
注)ラジエターはカウル側にはめ込んで、フレームとドッキングさせます。

シートカウル下のチャンバーボディーが、リヤサスのリザーブタンクと干渉するので、青い部分を削ってニゲを作って下さい。

ま、それ以外は簡単に組めます。

アッパーカウルのステーを真鍮パイプで追加。

仮組完了〜。

各パーツをバラして、サーフェーサーで下地作り。

カウル関係もキレイな下地を作る。
パーティングラインやピンホールなども、念入りにチェック。

カウルの下側とフロントフェンダーに下地の白を塗装。

デカールをガイドにして赤と黒で塗り分け。

最後にタンクとアッパーカウルの一部、テールカウルをシルバーで塗装。
後は付属のデカールを貼ればカラーリングが再現できるようにしてある。

シートカウルにカーボンデカールを貼る。形状に合わせて何分割かにしたデカールを貼っていく。

マークソフターを使えば、局面にも馴染んでキレイに貼れる。

デカールを貼り付けていく。デカールの下地色の隠蔽力を強くしてあるので、色が透けるようなこともない。

調整しながらデカールを貼り込んでいくと、こんな感じでカラーリングが再現できる。
大人の事情で、グリーン部分が実車よりも薄い緑になっちゃってます・・・(涙)スミマセン

この年のアプリリアの実車の外装は半ツヤ仕上げだったので、クリアーがけ&研ぎ出しの後、最後のクリアーを遠吹きしてテロテロのクリヤー仕上げではなく、ツヤを落とした仕上げにしてみた。あんまりツヤを落としすぎると、模型的な見栄えがしなくなるので難しいところだ。

裏側をフラットブラックで塗装してピンなどを差し込んで、細かいパーツを付ける。


同時進行で1999年モデルも製作する。
原田哲也が4気筒勢を相手に大活躍したマシーンだ。当時、それまでパッとしなかったアプリリアの500ccマシーンで、ポールを獲ったりトップ争いをする原田を応援したもんだ。

99モデルは塗り分けがシンプル。カウル前面〜下面とフロントフェンダー部を赤に塗るので、下地のホワイトを塗装。

テールカウルの裏側も赤で塗装。

残りの部分を全部ブラックで塗装。

あとは付属デカールでカラーリングが再現できるようにしてある。

こっちはテロテロのツヤのあるクリアー仕上げにする。

細かいパーツを塗装。
カーボン地のパーツには全てカーボンデカールを貼って、クリアーでコートした。

タイヤはパーティングラインを消して、ホイールに組み付ける。


フロントフォークのインナーチューブにはハセガワの「ゴールドミラーシート」を使用。

スイングアームにもカーボンデカールを貼る。めんどくさ!(涙)
クリアー塗装で研ぎ出して、デカールの段差やシワを取る。
このままではツヤツヤ過ぎるので、最後に半ツヤ仕上げにする。

メインフレーム部の組立。フレームはクレオスの「メッキシルバー」で塗装した。この塗料が一番メッキっぽく再現できると思う。残念ながらもう廃盤になったらしいが・・・

トップブリッジやステアリングダンパーも組み付ていく。

スイングアームにリアの足回りパーツを取り付け、

メインフレームと合体!
リヤサスのリンクパーツも取り付ける。

チェンバーはシート下のモノに焼け跡塗装、下側のはカーボンデカール仕上げ。

でもって、チャンバーを車体に取り付ける。

スクリーンを付けたカウルとドッキング。
サイドカウルのピンを車体と貫通させて、しっかり留められるようにした。

フロントフェンダーを接着。

シートカウルとシート下のチャンバーも取り付ける。

'00完成〜!
アプリリアらしいイカしたカラーリングだ。

続いて’99モデルも仕上げる。カウルにスクリーンやピンを取り付け。

カウル装着。

タンク装着。
ハンドル回りのパイピングも施す。タンク左上部のブリーザーパイプも追加した。グリップにはワイヤリングを施す。

'99も完成〜
この99モデルが個人的には原田が乗ったアプリリアの中で一番好きな車体だ。

2台並べてみる。なかなか格好良い(嬉)


次はロンボニが駆ったアプリリア500を作る。 前に作った原田の99RSV500のパーツをベースに97仕様に改造していく。

まずはフロントサス。キャリパーのラジアルマウントが登場する前なので、昔ながらのキャリパーステー。

'97 RSV500のフロントブレーキディスクは一回り小さかったので、タミヤのパーツをベースに小径のモノを作った。

タンクやカウル形状も99とはかなり違うので作り直し。

97用に作った原型は8点になった。

レジンパーツをチャチャッと組む。シートストッパーはドナーキットのYZR500のモノを使います。

97モデルはチャンバーボディーを覆う部分のアンダーカウルが・・・

レースによってはこのような形状になっている仕様もあった。こっちを再現する場合はカットして下さい。

仮組完了。

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