'03 HONDA RC211V

[ '03 RC211V資料 ]

タミヤから'02に引き続き'03 RC211Vが発売された。タミヤの製品なので'02キット同様、組みやすくパーツの精度も高いのだろう。思わず4セット購入(笑)

大ちゃん亡き後、素晴らしい活躍を見せたセテ・ジベルノー、加藤大治郎の#74、ロッシのレプソル#46、近々発売予定というビアッジのRC211Vを製作する予定。製作意欲が保ち続けられれば、ニッキーや宇川、S27からデカールがリリースされる玉田のマシーンも作ってみたい・・・ってそれじゃ、7台全部じゃん(笑)

今回タミヤは03仕様にするべく各部パーツを変更しているようだが、いくつかの箇所が02仕様のままなので改良が必要だ。
[ '03 RC211V資料 ]

各レースごと、各ライダーごとに細部が変更されている03仕様はバリエーションが豊富なので、仕様をしっかり確認してから作業をスタートする。

キットにはシーズン前のテストや予選で使われていた色違いのゼッケンデカールも付属していた。リヤのレーシングスタンドは相変わらず、RC211V誕生当時に使われたカーボンパネルのモノが付属。箱絵にある通常のレーシングスタンドに変えてほしいな〜。


まずはキッチンハイターに漬けてメッキパーツのメッキ落とし。
メッキパーツにはゴミや繊維のようなモノごとメッキされてしまっていたものもあった。どうせ落とすからいいのだが。

今回は何台ものRC211Vを作る予定なので、改造が必要なパーツは一個原型を作ってレジンで複製することにした。何度も同じ改造をする手間が省ける。
まずは小柄ライダー用シートカウルの改造パーツ製作。プラ板とポリパテでバックレスト部を肉厚にする。

次に左右に張り出したエラ部分もプラ板とポリパテで成型。

二つを合体させて更に形を整える。この部分を複製すれば、今後「小柄ライダー用シートカウル」を作るのが楽になるハズ。

ガソリンタンクカバーも02モデルとはカウルの接合部が微妙に違う。完全新規パーツ。タミヤ偉い!
02 Fortuna RC211Vを作った時と同様、真ん中で一度切り離し、幅詰めをして再接着。フレームにピッタリ取り付けられるよう内側を削り、外側もパテで形を整えた。これで大治郎をはじめ、小柄のライダーが使用していたショートタイプのガソリンタンクカバーが完成。

'03の先行開発仕様ではエキパイの長さが異なるようなので、キットの一部を切り詰めて約4mm短くする。
これに伴いサイレンサーの取り付け位置も変わるので、サイレンサー部分はバンドを一度削り落として作り直す。

これらのパーツをシリコン型でレジンパーツに複製。

*ショートガソリンタンクカバー
*小柄ライダー用シートカウルバックレスト部延長パーツ
*小柄ライダー用シートカウル用シートラバー
*03タイプサイレンサー
*03タイプ右側エキパイカバー+サイレンサーステー

各パーツを仮組みしてみる。これでかなり'03仕様に近づいたハズ!



アンダーカウルの一部を削り、エキパイの逃げを作る。マフラーの取り付け位置も変わった。
エキパイカバー+サイレンサーステーのパーツはS27のトランスキットのパーツを元に改良した。

シートカウル。このレジンパーツを取り付けて、隙間を瞬間接着剤かパテで埋めれば、毎回パテ&プラ板で作り直すよりは手間がかからないと思う。
シートラバーも小柄用に作り直してある。

ショートタイプのタンクカバー。取り付け穴位置もピッタリ。

と、3連休を利用して一気にここまで型作りを進めていたら、KAZさんの掲示板で「近々発売の03ポンスRC211Vには「小柄なライダーに対応したタンクカバーやシートカウルをセット」」との情報が!
本当だったら嬉しいが、ちょっと悲しいような・・・
せっかく作ったのに・・・もうちょっと待てば良かった・・・(涙)

小柄ライダー用のシートカウルに自作のパーツを付ける。
ポリパテで形状を整えた。

'03 RC211Vにはリヤフェンダーも2種類存在するようで、前の方にエグレがある2002年モデルタイプと、エグレが無い新タイプ。ライダーごとレースごとにバラバラで、どのように使い分けているのかわからない。誰か知っている人がいたら教えて〜!

アッパーとサイドカウルの分割線は2種類存在しており、田宮のキットとは異なる分割線にする場合は、一度接着して分割線をスジボリする。

サイドカウルの取付ボルト位置もタミヤのキットは間違っているので、穴を正しい位置に開け直し、フレーム側のステー位置も変更した。

02シーズンにRC211Vのコマーシャル的な理由(?)で使われていたカーボンパネルタイプのレーシングスタンドがキットに付属しているが、実際のレース現場ではコレは使われていなかった。03シーズンも通常のパイプタイプのスタンドが使われ、このカーボンスタンドは全く見かけなくなった。
キットのスタンドでは何となくイヤだったので、エレールのRC211Vに付属しているレーシングスタンドを流用。 フックやパイプの形状などがかなり違うので、プラ棒等を利用して改造してみた。

これを台数分レジンで複製した。やっぱコチラの方がしっくりくる。
な〜んて思っていたら、カッチョイイRC211V用レーシングスタンドがS27からリリースされるとの情報が・・・(涙)

まずはロッシの#46マシーンのカウル塗装しようとMコレの「03レプソル」デカールを購入。S27からのデカールのリリース予定は無いようだし、田宮も発売しないであろうから、これが現状では唯一の03レプソルデカールということになる。
しかしこのデカール、03になり大きくなったハズのフロントゼッケンがチョット小さいような・・??? シートカウル下中央の赤い部分のデカールも入っていない。これは塗り分けるから良いけど。その他にもおかしい部分がチラホラ・・・(笑)
フロントゼッケンは03年モデルの特徴でもある02に比べ大きくなった「46」にしたい。目立つ部分なので、ゼッケンデカールは自作することにした。

カウルをホワイトサーフェーサー、ベースのホワイト(タミヤの「ピュアホワイト」)塗装後、02を作ったときと同じ「デカール先張り」方法で仕上げていく。タミヤ「'02レプソルRC211V」デカールの「REPSOL」ロゴ部分をギリギリにカットし貼り付ける。02の時と違うのはロゴの部分のみを切り出す点だ。(ちなみにタミヤの「ピュアホワイト」とデカールのホワイトはほぼ同色。)

貼り付け後はクリヤーでコーティングしてマスキングテープを貼ってもデカールが剥がれないようにする。

デザインナイフで適当にギザギザに切ったマスキングテープを使用して、まずは赤い部分を塗装。
'02と違い、'03レプソルカラーはシートカウル下の赤い部分がテール部先端まで伸びている(Mコレデカールは間違い)塗装時は注意が必要だ。

次にオレンジを塗装。
何度やってもレプソルカラーって塗り分けが面倒クサイな〜。

最後にダークブルーを塗装。2003年モデルのレプソルカラーのブルー(?)はかなり濃い。もうほとんど黒?
資料を見ながらダークブルーとブラックを適当に調合して濃紺を作った。

楽しい楽しい、デカール貼り。
自作デカールは下地色の透け防止として一応下にホワイトを印刷してあるが、隠蔽色が弱いので白デカールを一枚下に貼る必要がある。「74」ステッカーはテレフォニカ03RC211Vキットのデカールから拝借。

白デカールの上から自作のゼッケンデカールを貼る。フロントカウルのゼッケンは実車同様デカサイズ。テールカウルのゼッケンもタミヤキットに合わせてサイズを調節してある。

やっぱ03ロッシ号のフロントゼッケンはこのデカサイズでないと!

しかし自作ゼッケンデカールの水色の枠部分にギザギザのジャギーが出てしまった。パッと見ただけではわからないレベルだが、よ〜くみると縞模様が・・・。黄色い部分は特色印刷「イエロー」単色でキレイに出ているのだが、水色はジャギー無しに出力するのは不可能だ。
「シアン」単色じゃ濃すぎるしな〜・・・中間色の出力がキレイに出せない熱転写プリンターの宿命か・・・

タンクカバーは02と全く同じカラーリングなので、タミヤキット02レプソル付属のデカールでそのまま仕上げられる。
アンダーカウルのダークブルーとレッドの間にある黒い部分はタミヤのデカールでは寸法が合わないので、スタジオ27のカーボンデカールを適当に切り出して貼った。

あ、ここまで完了して気付いたことが・・・フロントフェンダー塗り忘れた・・・(涙)

次は大治郎の車体に取りかかる。日本GPの車体を作るは辛いので、事前に行われたカタルニアテスト仕様にする。カタルニアテスト仕様車はアッパーカウルとサイドカウルの分割線がタミヤのキットと違うので、カウル同士を接着してから分割線を新たにモールドし直した。キットでは間違っているサイドカウルの取付ボルト位置も変更。
カウル取付ボルトのモールドは全て切り飛ばしピンバイスで穴あけ。ボルトはいつものように塗装後虫ピンで再現予定。スクリーンも虫ピン留めにする。

フレームスイングアーム裏側をパテ&プラ板で裏打ちし、溶接跡も追加。Rフェンダーも虫ピン留めにして、S27のディテールアップパーツを使用して細部をディテールアップする。ステップ周りもキチンと大ちゃん仕様になっている。

ブレーキ&クラッチのマスターシリンダーのバンドを追加。
Mieさん(Mie's Laboratory)から譲ってもらったディテールアップパーツを使用して、ステアリングダンパーやエアボックスも取り付ける。
MIEさんのカスタムパーツ、細かいところまで良くできています。

大ちゃん号仮組。ショートタンクカバーと小柄ライダー用シートカウルは自作パーツを使用。
クラッチやRブレーキディスク等もエッチングパーツに置き換えてある。

カタルニアテストのマシーンでは右側のエキパイは03のショートタイプではなかったようだ。サイレンサーのバンドの位置は02と同じ場所になっている。
チームグレシーニで採用しているDEVILサイレンサーは楕円のようなので、ヤスリで削り形状修正した後、S27のエッチングパーツをサイレンサーに巻いた。03仕様のステーも自作。

テールカウル内に収まるサイレンサーにもエッチングパーツを巻き付ける。こちらも形状を修正してある。

S27のエッチングパーツのスプリングを試してみたが、やはり本物のスプリングを使用した方が見た目は良さそうだ。

ガソリンタンクにも溶接跡を付ける。
MIEさん(Mie's Laboratory)のパーツも取り付けられるように仮組みする。


ステップ周りはS27のパーツを使って大ちゃん仕様に。シフトペダルのロッドなども長さが変わるので、ステンレス線で作り直した。

カーボンパーツはメッシュのカーボン風塗装とスタジオ27のカーボンデカール貼りをした。このスタジオ27のカルト製カーボンデカールは薄いのに良く伸び、マークソフターの馴染みも良く、私が今まで使ったカーボンデカールの中で最も貼りやすかった。ただ、値段が高い・・・・

実車同様に他のマシーンのモノより短いステップフォルダーに改造した大ちゃん号は、ステップ裏側の遮熱板も新しく作り直した。右側がロッシの通常タイプ。

マフラーはいつもの焼け跡風塗装&連結用スプリングの追加した。

エンジンの組み上げ。各4台分。

細かいパーツ等も4台分作った。

各車体の組み上げ。4台一気組み。
ロッシ・大治郎号はそれなりのディテールアップを、セテ・ビアッジ号はあまり手を加えずに製作した。

アッパーカウル裏側はケプラーパターンのデカールを貼った後、スモークで色調を整える。
その他のカウル類の裏側はフラットブラックで塗装。

ハンドルレバーなどには自作の小さいブレンボマークデカールを貼り、グリップにも細切りメタルテープでワイヤリングを施した。ロッシ号には車載カメラ用のアンテナ、アッパーカウルのカメラ用の穴も追加加工してある。

タミヤのキットはパーツの合いが良くて組み易いな〜。
まずはレプソル号完成!

次に田宮から新発売されたキャメルポンスのビアッジ号のカウル製作開始。このキット付属のデカールはカルトグラフ社製なのだが、残念なことに「CAMEL」ロゴが無いタバコ広告禁止国仕様になっている。デカールはスタジオ27から発売された「CAMEL」ロゴ付きカルトデカールを使用する。なんかもったいないな〜。

キャメルカラーは塗り分けをせず、カルトデカールを信じてブルーの部分もデカールで再現した。
クリヤーがけしたあとは塗り分けしたように美しく仕上がった。流石カルトデカール!

そしてチームグレシーニの二台のカウルもテレフォニカカラーに塗装する。
グリーン部分はクレオスの「デイトナグリーン」、ブルーはタミヤ缶スプレー「マイカブルー」をエアブラシで塗装。

テレフォニカ211はキット付属デカールを使用。貼りにくい・・・(笑)
デカール貼り後、クリヤーで研ぎ出し。

S27から発売されたMaxさん原型のレーシングスタンドを購入。細かいところまで良くできている。
ただチョットお高いのね(笑)

各パーツを組み上げ、パイピングを施す。配線のコネクターもMIEさんのカスタムパーツを使用した。

大ちゃん号のみ細かいディテールアップを施してみた。 資料を見ながらメーター周り、ハンドル周りにパイピングやらなんやら組み込んでいく。

S27のスタンドを使用してネイキッド状態のマシーンを再現。かっこいい〜!

完成後気づいたのだが、ロッシ号のガソリンタンク部は形状が違うみたい。
一応パテで作り直してみた。

塗装して組み込む。う〜ん、イイ感じ。

とかなんとかしてたら、タミヤから03レプソルRC211Vのキットがカルトグラフ製デカール付きで発売された。 このRC211V、自作デカールを作って苦労して完成させたのにな〜。

カルトグラフの方が良いので、その後、もう一度カルトデカールでカウルは作り直した。ふう〜


その後、なんとタミヤから後半バージョンの新規カウルパーツ付きで、バレンシアGP仕様のキットが発売された。まさかこのカラーリングのRC211Vのキットが発売になるとは・・・予想外の商品のリリースだ。限定で発売されたタミヤの03レプソルデカールを使用して後半戦バージョンの03ロッシ号も作ってみる。
まずはホワイトで塗装したカウルにデカールを先貼り。キット付属のデカールは前半仕様のカウルに合わせてあるので、足りない部分はデカールを2セット使い、切った貼ったで仕上げてみた。

デカールをクリヤーコートしてオレンジとダークブルーの部分を塗り分ける。今回はオレンジに蛍光色を混ぜてみた。

各色塗り分け後デカールを貼りクリヤー塗装。

車体もガソリンタンク周りを後期型に改造。

カウルを取り付け完成〜!

03 RC211V前期型と後期型を並べてみる。後ろにあるのはマスターワークコレクションのバレンシアGPバージョン。
タミヤさん、今後もバンバン商品化お願いしますね〜。全部買いますんで(笑)



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