'95 LUCKY STRIKE SUZUKI RGV-r500


スタジオ27から93年モデルに続いて94モデルのRGV500ガンマのトランスキットが発売された。シュワンツがWGP500に参戦以来、初めてゼッケン「34」ではなく「1」を車体に付けた年のマシーンだ。

前回の93のトランスキットも良く出来ていたが、このキットの内容も充実している。93キットをベースに細部が変更されているようで、アンダーカウル部の別パーツは今回一体になっている。こちらの方が工作しやすいと思うので、個人的には嬉しい変更だ。

今回はこの94モデルをシュワンツが最後に乗った95ガンマに改造する。過去にS27の97トランスキットを改造して95ガンマを作ったことがあったが、考察が甘く細部がかなり適当だったので、今回は資料を揃えしっかり95バージョンに作り込んでいきたい。

いつもの薄々攻撃開始!

94と95はカウル形状以外はほぼ同じのよう。外見上の唯一の違いであるカウルの改造から始める。
まずはアンダーカウルのダクトの改造。キットに穴を空けダクト形状を修正。

95以降のガンマの特徴であるラムエア用のダクトも新設する。
サイドを切り取って、プラ板で箱組みしたダクトを取り付けた。

左側も同様の改造を施す。

パテをモリモリ。

若干の改造で95バージョン完成!

キットに付属のエッチングパーツ。93ガンマとはまた別形状のFディスクをが格好いい。
これまた良くできてますな〜。プラスチックパーツではこのシャープ感は出ないね。

改造したカウルを使って仮組みしてみる。

う〜ん、良い感じぃ〜。

てなわけで、改造パーツをレジンに置き換えてみる。

キットのカウルパーツは1994年シーズン前半バージョンで、94シーズン中盤から95シーズンにかけてはこの新形状のカウルが使われていた。シュワンツが最後に勝利した94年イギリスGPの車両などを再現するのにもこの複製パーツが使える。

タンクの裏側の凹みをパテで埋めて、横から見たときに隙間が出来ないようにプラ板を貼る。

チャンバーも仮組みしてみる。シートカウル下のチャンバーはなかなか組み立てが難しいが、仮組でしっかり摺り合わせをしておけば、接着剤などを使わずに精密ねじのみでしっかり固定することが出来る。

フロント周りも同様に仮組み。接着剤無しでカチッっとピン留めできるようにする。

ついでに(?)スタジオ27の97ガンマ用トランスキットも作ってみる。まずは埋まっているラムエアダクトを堀り込み薄く加工。カウルとの境目はデザインナイフで彫り込み別パーツに見えるようにした。

97ガンマ用トランスキットのフロント周りのパーツは、サス・キャリパー・フェンダー・ディスクが全部別パーツなので摺り合わせしながらの仮組が大変。こちらもビチっとピン留め!

97ガンマも仮組。
いつもながら色々なキットに手を出してしまって、どれもこれも完成が遠のきます・・・(笑)

いつものように下地処理後、ホワイトで塗装する。

マスキングしてレッドの部分を塗装して、キット付属のカルトデカールを貼っていく。94トランスキットのデカールは他のS27キット同様カルトグラフ製でとても貼りやすくスムーズに作業できた。

そして自作デカールを貼る。赤い部分の上に貼るゼッケンは透けないように白デカールを貼っている。

一度クリヤーを吹いて定着させた白デカールの上から黒枠付きのゼッケンを貼る。下地も透けず良い感じ。

お次は97。こちらもカルトグラフのデカールが付いている。94のデカールよりチョット厚くて貼りにくい気がしたが、基本的には良くできたデカールでこちらもスムーズに貼り付け完了。

研ぎ出したら、裏側をフラットブラックで塗装。これでカウルは完成。

いつものように、細かいパーツも塗装していく。

チャンバーの焼け跡も塗装。今回は軽めにしてみた。
一体今までに何回この作業をしたことだろう・・・ちょっと飽きてきた(笑)

車体パーツを組み上げていく。作業もいよいよ最終段階。

チャンバー付けて、カウルを付けて・・・もうチョットで完成だ!

最後に自作デカールをスクリーンに貼り付け。

シュワンツが最後に駆った#34ガンマ完成!

1993〜95のシュワンツガンマ揃い踏み!
こうなるとイエローゼッケンの91やペプシガンマもほしくなるな〜。

そんでもって97も組み上げる。

97ガンマ#6、ビーティー号も完成〜!


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